私は50人くらいの中小企業で働く会社員です。
仕事はデスクワーク中心の部署で、派遣の人も10人ほどいます。
ルーチンワークな作業が多く、他社の人との接点は皆無。
女の子との浮いた出会いなんて、全くアテなしです。
30代になった今では、半ば諦めている状態となっています。
そんな折、しばらく中止していた「部署内の飲み会」が久しぶりに行われました。
グイグイ迫る派遣の女の子
飲み会に集まったのは、社員と派遣を合わせて20人ちょっと。
他部署の人も数人います。
飲み会は割とユルい参加自由の会社で、それぞれが好きに飲んで話し込むスタイル。
2次会は毎回、カラオケ組とスナック組に分かれるのが通例です。
居酒屋に入り、飲み会が始まって1時間ほど経った頃。
みんな程よく酔っ払って話していた時、女性が隣に座ってきました。
社内でたまに見る、派遣で来ていた別部署の子です。
「飲んでますか~?〇〇さん!」
彼女はすでに酔っているようで、少し赤ら顔。
元々隣にいた同僚はとっくに移動していて、全く戻らない様子です。
私も酔っていたので、酒の肴にと彼女の話相手になっていたら…
「〇〇さんっていいですよね~私、好きなんです」
内心ちょっと驚きましたが、酒の席の冗談だろうと思うことにしました。
どんな子なのか、よく知らないですしね…
でも酔っているせいか、時折見せる仕草がかわいく思えてしまいます。
彼女と適当に話を合わせていると、時間が過ぎて飲み会はお開きに。
みんな店から出て、帰るか2次会をどうするかで集まっています。
「〇〇さんは、これからどうするんですか?」
私に付いてくる気なのか、彼女が聞いてきます。
決めてはなかったものの、落ち着きたい気分だったので私はスナック組に。
「じゃ私も行きます!」
予感通り、彼女は付いてくる様子。
もしかして、さっきの「好き」は本気なのか…
社内の飲み会でまさかの出会いに
スナックに着くと、当たり前のように横に座る彼女。
酔った勢いの態度なのか、彼女とよく話してみると…
どうやら彼女、前から私のことが「いいな」と感じていたとのこと。
もうすぐ派遣期間が終わるので、今日がチャンスと思って話したらしいです。
私の方は全く眼中になかったですが「好き」と言われると、素直に嬉しい…
出会いもないし、ひとまずは連絡先を交換。
後日、改めて2人で会うことにしました。
目的を達したのか、満足そうにしている彼女。
遅い時間なのでタクシーまで送りましたが、嬉しそうな笑顔で帰っていきました。
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